津波観測データの入手先
沿岸や沖合で観測される津波の波形データと,津波被害が発生した後などに調査された津波痕跡の記録の入手方法等について紹介します. このページの情報は,津波防災研究ポータルの観測データで公開した, 土木学会海岸工学委員会内の 津波作用に関する研究レビューおよび活用研究小委員会 の発生・伝播・遡上ワーキンググループ(WG2)の活動で整備したものをベースにしています.
【準リアルタイムデータ】
津波発生後にアクセスすれば波形を閲覧できたり,データをダウンロードすることが出来るサイト
<日本>
- 国土地理院潮位データ
- 国土地理院が保有する観測情報は、国土地理院の潮位データ提供ページからダウンロード出来ます。 観測潮位もしくは、TP換算潮位が指定可能で、任意の日付(1日分)の30秒毎の潮位データをダウンロード出来ます。
- 最も古い観測点は、宮崎県の細島と石川県の輪島で、1894年1月に開設されているが,オンラインで指定できるのは2006年1月以降となっている。
- NEAR-GOOS
- 日本海洋データセンターのNEAR-GOOS 地域遅延モードデータベース (NEAR-GOOS RDMDB)では, 海上保安庁の検潮所の30秒潮位観測データは、遅延モードデータベースにて公開。1ファイル1月分のデータとして収録されています.
- 気象庁潮位観測情報
- 気象庁の潮位観測情報では,1週間前までの波形画像を閲覧できます.
- NOWPHAS
- NOWPHASの毎分平均水面(沖合)(リンクは第二海堡の例)
- 右上のメニューの「エリア選択」でエリアを選択して,観測点を選択するとグラフが閲覧できます
- 海上保安庁海洋情報部リアルタイム験潮データ
- 海上保安庁海洋情報部のリアルタイム験潮データ
- 観測値の30秒平均値のグラフを確認できます.ただし,データは5分に間引かれています.
<世界>
- DART
- 米国海洋大気庁NOAA (National Oceanic and Atmospheric Administraion's) PMEL (Pacific Marine Environmental Laboratory)が構築した海底水圧計ネットワーク. 通常は,15分毎のデータ(7カラム目が1)が提供されている.トリガがかかると,1分もしくは15秒サンプルのデータが提供される.
- UNESCO IOC Sea Level Station Monitoring Facility
- UNESCO/IOCが運用している世界中の験潮記録.イベントが発生した場合には,トップページの News にイベント名と,観測された波形へのリンクが作成される. また,RSSでイベント情報が発信されている.
- 観測点位置は,mapで提供されているが,KMLファイルの方が見やすい.
【気象庁連続データ】
- 気象庁連続データ
- 気象庁の保有する検潮所や巨大津波計によって観測された津波の情報は、週間地震概況や、地震・火山月報(防災編)で発表されています。 ここでは、津波警報・注意報、津波情報の発表状況や、津波を観測した津波観測施設名、到達時刻、最大波の高さなどが公開されています。 また、平成28年11月22日に発生した福島県沖地震の際のように、暫定結果が報道発表資料で公開される場合もあります。 これらの資料で用いられている気象庁が保有する観測情報は、気象庁地球環境・海洋部海洋気象課海洋気象情報室長宛に、「気象庁保有情報の提供申請書」に、 1)提供を受けたい情報の種類・範囲(期間及び地点), 2)利用目的, 3)連絡先, を記載して申請すると電子データを提供して頂けます。
- 観測点の位置については、国土地理院が運用する海岸昇降検知センターの験潮場一覧(各験潮場情報)、 もしくは、地震調査研究推進本部が管理する地震観測施設一覧の「検潮・津波観測施設」で確認することが出来ます。 また、申請時には、県単位での指定も可能とのことです。
- 観測期間は、検潮所(又は巨大津波計)によって異なり、例えば、釧路地方気象台によって管理されている釧路では、 1950年以前の観測記録もあるようです。
- 一定程度過去のデータについては,気象業務支援センターオフライン資料一覧から購入が可能です. 潮位観測資料(15秒毎)と 津波観測資料(15秒毎)の2つが津波研究に関連するデータとして整備されています.
- 最新のデータについては、気象庁地球環境・海洋部海洋気象課海洋気象情報室に電話でお問い合わせ下さい。 インターネット経由でオンラインでデータをリクエストする窓口はありません。 申請様式などを電子メールでお送りいただけます。 なお、これらのデータの申請先は、気象庁地震火山部ではありませんので注意が必要です。また、データの取り扱い(二次配布の許諾など)については、都度ご確認下さい。
【イベントデータ】
過去に発生した津波の観測記録
- 津波波形画像データベース
- 研究機関や大学等に限定されていましたが,一般公開されたようです
- Water Level Data in Support of Tsunami Research (NOAA)
- マイクロフィルムをスキャンした古い波形データもある. 例えば,Marigramsの"Search the collection"で, Location に Japan を指定して,"only records with images online" にチェックを入れて検索すると 日本の検潮記録も取得できる.
- Recent / Significant Tsunami Events by NCEI
【NOWPHAS連続データ】
【防災科研連続データ】
以下,未分類
日本海洋データセンター
JODCオンラインデータ提供システム(J-DOSS)で, 日本海洋情報センターが収集管理している国内外の海洋調査機関によって取得された海洋データや海洋調査等に係る情報が公開されている.
- 津波波形データ
- UNESCO SEA LEVEL STATION MONITORING FACILITY (IOC)
- 世界159の観測機関
- Australian Sea Level Data
- Global Sea Level Observing System (GLOSS)
- Hong Kong Tide Data
- Japanese Tide Data
- New Zealand Tide Gauge Network - GeoNet
- New Zealand Tide Gauge Network - NIWA
- UK Tide Gauge Network
- University of Hawaii Sea Level Center
- インドネシア
- 津波痕跡データ
- 津波痕跡データベース(2020.2.4現在,停止中)
- 東北大学災害科学国際研究所および原子力規制庁が整備を進めている日本沿岸の津波痕跡高および津波堆積物のデータベースであり、 「津波痕跡高情報」と「津波堆積物情報」で構成される
- 津波堆積物データベース
- 産業技術総合研究所が行った津波堆積物調査の結果が整理されたデータベース
- Global Historical Tsunami Database
- 米国海洋大気庁(NOAA)が整備した紀元前2000年からの「津波イベント(Tsunami event)」と「津波遡上(Tsunami runup)」で構成される
- 東北地方太平洋沖地震津波合同調査グループ
- 津波痕跡データベース(2020.2.4現在,停止中)
- Benchmark
- Benchmark Methods for Tsunami Model Validation and Verification by NOAA Center for Tsunami Research
- Mapping and Modeling Benchmarking Workshop: Tsunami Currents by National Tsunami Hazard Mitigation Program (NTHMP)
- Othres
- Event data